オズウイルス感染症(マダニから検出)にご注意ください

オズウイルスとは

 オズウイルス(Oz virus:OZV)はオルソミクソウイルス科(Family Orthomyxoviridae)トゴトウイルス属(Genus Thogotovirus)に分類される新規RNAウイルスです。2018年に本邦でタカサゴキララマダニ(Amblyommatestudinarium)より分離同定され、野生動物の血清抗体調査によって国内での広い分布が予測されていましたが、世界的にヒトでの発症や死亡事例は確認されていませんでした。


 今回初めて、発熱・倦怠感等を主訴として受診し、心筋炎により亡くなられた患者(茨城県在住)が、ウイルス学的・病理学的にOZV感染症と診断されています。

 OZVが検出されたヒト症例はこれが世界で初めての報告となります。

 OZVのヒトへの感染経路は明らかになっておらず、今後の調査が必要です。


分布

 タカサゴキララマダニは、主として関東以西に広く分布しています。

 野生動物の血清抗体調査によれば、 OZVの感染歴があると考えられる野生動物(ニホンザル、二ホン イノシシ、二ホンジカ )が千葉県、岐阜県、三重県、和歌山県、山口県、大分県で確認されています。

 OZVは日本の広い地域に分布している可能性が指摘されており、マダニや野生動物における感染・保有状況を引き続き調査してウイルスの分布地域を明らかにし、感染環と伝播様式についても調査することとされています。


臨床症状

 OZV 感染による症例報告は本邦における 1例のみ( IASR 速報 )であり、 OZV 感染による臨床症状を特徴づけることはできません。当該症例は、倦怠感、食欲低下、嘔吐、関節痛、 39 度の発熱を主訴とし、心筋炎で亡くなられています。死後、検査結果と病理組織所見よりウイルス性心筋炎と判明しています。


感染経路

 OZV はヒトを刺咬するマダニで検出されており、本邦における1例でも、 飽血に近い状態のマダニの咬着が確認されていることから、感染マダニの刺咬により感染する可能性は考えられますが、確たる証拠は得られていません。ヒト感染症例は2023年6月の報告に限られており、当該症例の感染経路について結論は得られていません 。


 

治療

 現時点では有効な治療薬に関する知見はなく、対症療法のみとなります。


予防

 感染経路に関する決定的な証拠はありませんが、マダニに刺されることによる感染の可能性が考えられることから、屋外で肌の露出を少なくしたり忌避剤を使用するなどして、マダニに刺されないような対策が必要です。

 特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まります。

 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。

マダニに刺された場合

 マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、刺されたことに気がつかない場合も多いと言われています。吸血中のマダニに気が付いた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。


参考

 オズウイルス感染症に関するQ&A


 ダニ媒介感染症(厚生労働省)



 注意喚起チラシ(マダニにご注意を!) (587KB; PDFファイル)


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