梅毒感染者が増加しています

~梅毒は早期発見・早期治療が重要です~

 現在、梅毒患者の報告者数が全国的に増加しており、佐賀県においても、平成18(2006)年~平成27(2015)年までは、年間の報告数が0~6名でしたが、平成28(2016)年は15名、平成29(2017)年及び平成30年(2018)年は17名となり、過去10年間で最多となっています。また、今年(2019年)に入ってから7月31日現在で、すでに14名の報告がされています。

 感染の疑いがある場合や疑わしい症状がある場合は、早めに医療機関や保健福祉事務所に相談し、検査を受けるようにしましょう。

 もし、感染していた場合には、周囲での感染の可能性がある方(パートナー等)にも検査を奨め、必要に応じて、一緒に治療をすることが大切です。

梅毒について

梅毒とは?

 梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌が、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによって体内に侵入し、全身に様々な症状が出る感染症です。感染が起きた部位(陰部等)にしこりや潰瘍ができたりリンパ節の腫れ、全身の発疹などの症状が出ますが、病気の時期により症状が異なり、時に無症状のこともあります。

 感染した場合、3~6週間程度の潜伏期間を経て、様々な症状が出現します。また、その間に症状が軽くなったり消えたりする時期があるため、発症したことに気付きにくい感染症です。

 検査で早期に発見し、早期に治療をすることで完治できますが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、脳や心臓に重大な合併症を引き起こすこともあります。

先天梅毒

 妊婦が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産や早産を引き起こしたり、新生児死亡や奇形など胎児に重篤な異常をきたすことがあります。 妊婦健診の初期に梅毒検査が行われますが、検査が陰性であってもその後の感染予防に努めることが重要です。

予防方法について

  • 不特定多数の人との性的な接触を避けましょう。
  • コンドームを正しく使用することが効果的です。
    ⇒コンドームで覆わない部分(皮膚や口の粘膜等)から感染する可能性があるため、感染が疑われる場合や、皮膚や粘膜の異常があった場合は早めに医療機関を受診しましょう。
  • 完治しても再び感染することもあるので、パートナーと一緒に検査・治療を行うことが重要です。
  • 妊娠中の方は、妊婦健診をしっかりと受診し、その後の感染予防に努めましょう。

参考情報

※県内5か所の保健福祉事務所では、HIV検査と同時に予約不要、匿名、無料で梅毒検査も受けることができます。

このページに関するお問い合わせ
塩田庁舎 健康づくり課
TEL:0954-66-9120
FAX:0954-66-3119(代表)
MAIL:hoken@city.ureshino.lg.jp

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