公共交通について考えよう
公共交通とは何か
公共交通とは、鉄道やバス、タクシー、飛行機、船舶などで、一定の料金を支払うことで、誰もが利用できる移動手段のことを指します。
嬉野市内では、路線バスとタクシーが運行しており、鉄道は西九州新幹線が令和4年秋に開業予定です。
公共交通をとりまく状況
嬉野市に限ったことではなく全国的な傾向ですが、公共交通の需要は、自家用車の普及や少子高齢化による影響で減少の一途を辿っており、かつ昨今のウイルス禍の影響で追い打ちがかかっていることから、事業者の経営は厳しい状況に陥っています。
また、少子高齢化の影響は、サービスの提供側にも及んでいます。運転士の高齢化が進み、担い手がなかなか出現しない状況です。
公共交通の存続は厳しい状況に陥っています。
公共交通が無くなるとどうなるのか
自家用車が運転できる方にとっては、公共交通の必要性は低いかもしれません。
しかし、運転免許証を返納した方や学生、自家用車のない方にとっては、公共交通は必要不可欠な存在です。もし無くなってしまうと、通院や買い物、通学等ができなくなり、生活に支障が生じる方が出てきます。また、公共交通は悪天候時や自家用車の故障時等の補完的な役割も担っており、無くなってしまうと、移動したい時に移動できない可能性がでてきます。
公共交通を守るためには
公共交通を守るためには、一人一人が真剣に考えて行動する必要があります。
公共交通は生活を送るうえで不可欠な存在と捉え、みんなで守っていく意識を持つことが大切です。
たとえば、自家用車で移動する際、10回に1回だけでも路線バスを利用してみてはいかがでしょうか。
その分がバス会社の運賃収入となり、路線の維持につながります。
自分自身が公共交通を利用することによって路線の維持が可能となり、他の誰かが助かりますし、巡り巡って自分自身を助けることにもなります。
公共交通のメリット
公共交通を利用することには、以下のような様々なメリットがあります。
・自家用車の購入費や維持費と比較すれば安価です。
・交通事故の当事者になるリスクが少なくなります。
・乗車前後は徒歩や自転車で移動することが多く、エクササイズ代わりにもなります。
・移動時間を読書や休息等に有効活用できます。
・運転しなくてよいので、出先でお酒が飲めます。
・子どもは公共の場におけるマナーを覚えることができます。
・排気ガスの排出が少なくなり、環境にも健康にも優しくなります。
・交通事業者の収益増により、地域経済の活性化につながります。
これらは一例であり、他にもメリットはあると思います。
公共交通にはメリットがたくさんありますので、ぜひ活用してみてください。